思いやりの精神7/10

歩きタバコのお父さんが通勤路をプカプカ。

キャリーカートのご婦人が通勤路をガラゴロ、ガラゴロ。

めぐり合わせが悪い。

お父さんに追い越されたご婦人が一言。

「歩きタバコはマナー違反ですよ。消しなさい」

お父さんが振り向き言い返す。

「ここは禁煙区じゃありません」

「副流煙よ。冗談じゃないわ」

「それだったらそのガラゴロもやめてくれないか」

「あなたの健康を害すというの」

「耳障り。イライラするんだよ」

「皆さん使っているじゃないの」

「皆が使っていればいいのかい?」

「そうよ。市民権を得ているのよ。嫌煙も同じよ」

「へえ、大多数が正義かい」

「そうよ、それが社会よ」

このやりとり、実に妙。

環境問題を語る上で一番重要なのは法の整備より

思いやり。

皆が使っているからいいのではなく、

騒音と思う人がいればそれを思いやるのが、

平和的解決につながるはず。

道徳、倫理、思いやり

それが文化向上につながるのでは。

逆に日本文化を汚すのが

山崎製パンのランチパック。

歩きながら、電車でお気軽に

がセールスプロモーション。

お腹が減ったらどこでもムシャムシャ。

マナーというより、

みっともない。

そんな文化がわが国にはあったはず。

どんなに立派なコンプライアンスを掲げても、

文化をないがしろにしたマナー違反を

助長させる製品はいかがなものであろう。

久保範明